当院看護師が、POOマスターの研修に参加しました。
当院の患者さんには便秘の薬を飲まれている方が多くおられ、排便に関する相談をよく受けます。
看護師として、下剤だけに頼らず、食生活や運動、腹部のマッサージなどで、排便の困りごとが解決できないかと悩んでいる時、院長からPOOマスターの研修を受けてみないかと紹介され、今年の6月から小倉で5回の研修に参加する機会がありました。
POOマスターのPOOとは、英語で「うんち」を意味します。
日本で、小さな子供がおしっこをするときに「シーシー」と言うように、海外ではうんちをするときに「プープー」と言うそうです。つまり、POOマスターは、「うんちのことをマスターした人」、誰もが気持ちよくうんちをできる方法をマスターした人ということです。
人は赤ちゃんからお年寄りまで、「食べる」「寝る」「出す」この3つが整っていれば、たいてい安定して過ごすことが出来ます。そのためにも「出す」ことのひとつ、排便がうまくいくことが重要です。
排便はその人その人それぞれのものです。
POOマスターは、一人一人の排便ケアを見直し、ご本人がどうしたいかを一緒に考えます。
POOマスターの研修では、赤ちゃんから高齢者まで、病気や障がいがあっても気持ちよく排便できることを支えるには、食事・移動・薬剤・精神的ケア・環境や福祉用具など、さまざまな視点が求められます。研修は、すべての人を気持ちよく排便ができるよう導くための知識や技術、望ましいケアの選択方法を学ぶカリキュラムで構成されています。
研修では、「排便ケア」で、地域づくりに関わることも目的としています。
具体的には、人として出会うための自己紹介、排便ケアのアセスメント、便秘の種類、のの字ではない腹部マッサージ、ツボ押しなどを学習しました。
3日排便がなかったら、下剤を飲んで頂く(マイナス3日ルール)慣習が医療職や介護職の間で、みられますが、人によっては若い時から、7日に1回しか出ないが、どうもなく、長年過ごし、それが普通だという方もおられます。また、毎日出ないと、腹部の不快感があり、つらいという方もおられるでしょう。そのため、一人一人の排便周期を知ることが重要になります。
患者さんの中には、高齢で認知症やご病気のため、自己管理が難しく、排便ケアを医療者や介護者にゆだねている方がおられます。その場合、自宅であればご家族に、施設であれば施設の介護スタッフや看護師と連携し、排便ケアを行うことになります。
1人1人の患者さんを中心に、看看連携、多職種連携を図っていきたいと思いました。
まだまだ初心者マークですが、ひとつひとつ積み重ねて、排泄ケアでお困りの方の相談にお応えできるようになりたいと思っております。
POOマスターについてもっと詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。
[おまかせうんチッチ&POOマスター]